4回にわたり、中学受験グノーブルの算数科の先生による座談会を連載いたします。
-中学受験を通して伸ばす算数の力-
中学受験の算数の特色や効果的な学習法、グノーブルの算数の指導や特色などについて算数科の先生3名に語っていただきました。(『グノレット』20号掲載「グノーブル 算数講師座談会」より)
第3回 学習のモチベーションを高めるために
三原:文化祭や説明会など,実際にその学校に行くことは大事です。普段からご家庭で中学受験のことを話題にしてもらうとモチベーションが維持しやすいですね。保護者が説明会に行ったとしたら、お子さんにその内容を伝える。「自分は中学受験をして◯◯中に行く」という雰囲気がある場合とそうでない場合では、学習に対する意欲が異なってきます。こうしたご家庭でのフォローはとても大切です。
家庭学習、宿題を親御さんに手とり足とり見てほしいわけではありませんが、逆に本人任せにしすぎて親御さんはノータッチとなってしまうと、モチベーションの維持が難しい場合があります。細かい点を注意するのではなく、「ちゃんとあなたのことを見ているよ」という姿勢を親御さんが示すことは大きな意義があります。
また、塾と並行してスポーツや習い事、単に遊ぶことも大事だと思います。6年生になったときに勉強以外で養われた集中力が活きてくることも多いので、習い事なども続けてほしいと思います。
伊藤:家でもずっと受験の話をして、受験のことばかり考えているというのは、ある意味で気持ちが良いことではないとも思います。塾は塾で良い意味で楽しんで、復習を済ませたあとは他のことをやったりしてメリハリをつけるのが良いのではないでしょうか。
グノーブルで一番大切なのは授業をしっかり受けるということです。授業をしっかり聞いてモチベーションを高くし、家で復習というメリハリをつけてほしいですね。
盛田:本来、小学生は勉強が好きです。問題が解ければ素直に喜びを感じますし、達成感を得ることでもっと勉強が楽しくなり、さらに学びたいと自然に思うようになります。
お子さんのモチベーションを高く維持するために一番大切なことは、そう思えるような授業をどんどん受けてもらうことだと思います。
伊藤:特に算数はできるから楽しい、という面が強い教科です。まれに間違いノートを作ってそればかりやらせているご家庭が見受けられますが、できない問題ばかり解かされるというのは、お子さんにとって大変苦痛であり、逆に理解が進まなくなってしまうこともあります。極端に言ってしまえば、ご家庭ではできる問題だけを解いて理解を深める、そういった側面を大切にして日々学んでほしいですね。
算数講師座談会 出席者のご紹介
伊藤 琢真・三原 孝志・盛田 一樹(中学受験グノーブル算数科)