5回にわたり、中学受験グノーブルの理科科の先生による座談会を連載いたします。
-中学受験を通して伸ばす理科の力-
中学受験の理科の特色や効果的な学習法、グノーブルの理科の指導や授業の特色などについて理科科の先生3名に語っていただきました。(『グノレット』18号掲載「グノーブル 理科講師座談会」より)
第5回 家庭での学習方法
森 授業は子どもとの対話です。導入部分でこちらから話題を提供して授業が進んでいきます。テキストは毎回の授業のたびにお渡しする分冊形式をとっています。テキストには1~3のテーマがあり、家に帰ってから読んでもらいます。家で復習したくなるように、興味を持ってもらえるような授業を進めています。
授業中にノートを書く分量はそれほど多くありませんが、書き写したり、自分の手を動かすことで整理され、自分の頭の中に入ることもありますし、図を描くことが好きになったりする場合もあるので、手を動かすことの重要性、必要性を意識しながらノートをとらせています。
上原 家では大切な点を書いたノートを見て授業の内容を思い出すようにと指導しています。テキストの説明ページをしっかり読むことも大切ですが、集中して授業に取り組む姿勢が最も大事です。
また、クラスに合わせてテキストの取り組むべき問題を毎回指定して、子どもたちが学習しやすいようにしています。
永井 家庭での復習は、4・5年生の間についてですが、一週間の中でコンスタントに理科に触れてもらうのが一番よいと思います。一気にまとめて学習するよりも週に3日程度に分けて、といった方法がよいということです。
6年生になると量も質も上がりますので、ある程度まとまった時間で、ある程度の分量をまとめて学習することが求められてきます。
森 頭を活性化させるために授業があり、その活性化した脳にテキストの内容を取り込むことが大切だと思います。テキストに載っている内容を授業で1から10まで羅列しただけではつまらないですし、生徒たち自身、興味をそそられなければ家で復習したい気持ちにはなりません。
力を伸ばすためには、家に帰って、自ら学習する姿勢がとても大切ですが、そのためには脳を活性化させ、やる気の起こるような授業を体験することが不可欠です。テキストの中には肝心な内容がたくさんありますから、そうした体験のうえでテキストをこなすことが重要です。
上原 授業ではとにかく興味を持たせることに重きを置いています。その熱が冷めないうちにテキストを読んだり、GNOラーニングチェック(毎回のテキストに付く知識の穴埋めプリント)を通して、復習し、問題演習はこのような復習の後に日を分けて取り組んでほしいと思います。
永井 最後になりますが、とにかく塾をどんどん活用していただきたいと思います。講師を指名していただいても結構です。時には厳しいアドバイスをすることもあるかもしれません。戸惑うことやお悩みがあれば遠慮なさらず、ご連絡ください。保護者の皆さまが私たち講師と共にお子さまのよき伴走者であっていただきたいと願っております。
理科講師座談会 出席者のご紹介
上原 佑・永井 裕康・森 英明(中学受験グノーブル理科科)