２年生のカリキュラム

高度な思考力を問われる問題、例えば、紙を折ったり、サイコロを転がす問題は、「カタチをイメージ」する力がないと正解を導きだすことができませんし、起こりうる場合を数え上げる問題は緻密さがないと正解が得られません。
こうした問題に対処する力をつけるために、考える過程を楽しめる問題に多く取り組んでいきます。

小学校の低学年の今だからこそ子供たちに触れてほしいお話や詩歌を選びました。
その内容をきちんと理解したうえで、自分の力で説明することを記述形式の問題を通して練習します。
文章を正しく、深く読み取った時に得られる楽しさや、自分で考えたことをわかりやすい日本語文で書き表せた時に味わえる達成感を子供たちにもたらします。

カリキュラムは「常識」を無批判に受け入れるのではなく、自分が納得するまで深く考えられる構成、内容になっています。
例えば10月の社会「『美しい』ってどういうこと？」では、美の基準が時代や地域によって大きく変わることを学びます。平安時代の「お歯黒」は、当時の人にとっては美しいものとされていましたが、現在では白い歯が魅力的とされることが多いようです。
時代・環境が変われば価値観も変わるということを理解し、多様な価値観を認め合うことの大切さを学びます。
また、同じ10月の理科「『感じ方』がちがう！」では錯覚について学びます。人間の感覚は実際とは異なる知覚を得てしまうことがあり、 対象に対して誤った感覚や認識を持ってしまうことがあります。
そのため、科学では客観的なデータを基準としていることも学んでいきます。人間の価値観や感覚というように、同じ月で学習する理科・社会の内容は有機的な関連を持つように組まれています。