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グノーブルの算数科・数学科の4名の先生による座談会を連載いたします。

 初回の今回は、座談会の開催に先立ち、グノーブル算数科・数学科の連携が目指す目的についてグノーブル・グループ中山表の文章を掲載いたします。(本連載は塾内誌「グノレット」14号掲載の「グノーブル 算数×数学講師座談会」と同じ内容です。)

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 算数・数学を学ぶことが、ますます大切な時代になってきていると思います。複雑化する世の中の事象を捉えるには、さまざまな数字を扱う力が必要です。算数・数学で伸ばせる論理的な思考力、事象の本質を洞察する力、多角的な視点なども、世の中の多くの局面で役立つ力です。柔軟な発想や直観力は、将来のイノベーションを生む創造力を育みます。解法の方針がひらめいたときの喜びや、難問を自力で解き切ったときの達成感を味わうことは、次の課題に向かう意欲につながります。「数学は人生で役立つのか」という古くからの疑問があり、その疑問を投げかける人たちは、受験が終われば一生使わない単元や公式が数多く存在すると主張するでしょう。しかし、算数の勉強も、数学の勉強も、生徒の皆さんの可能性を広げ、「知の力」を鍛えていく上では大きな意味を持っています。

 ところが、その勉強の道は決して平坦ではありません。算数との出会い、算数から数学への移行、高校数学への発展の過程で、生徒たちはいくつもの段差を乗り越えて成長しなくてはなりません。良い学習環境や指導者に出会えなければ、途中でつまずき、挫折してしまうこともあり得ます。しかし、環境に恵まれれば、算数・数学を大好きな科目、得意科目にできるでしょう。

 グノーブルでは、中学受験の算数、中学部の数学、大学受験の数学を指導するもの同士が密に連携し、一貫した方向性のもと、生徒一人ひとりに眼差しを向け、一人ひとりが真の力を培える支援をしていきます。このような有機的な「算数・数学の連携」を謳う組織は、他にはまだ存在していないかもしれません。幸い、中学受験グノーブルには、経験豊かな算数の先生方が揃っています。大学受験グノーブルの数学科も、経験を積み重ね、指導体制がどんどん充実してきています。高い次元での「算数・数学の連携」をグノーブル・グループ内に確立して、広い視野に立つと同時に、長期的に生徒たちを支援していく、これまでにない環境を実現していきます。

グノーブル・グループ代表 中山伸幸